させぼ五番街
「させぼ五番街」は港至近に計画された物販、飲食、サービス、ブライダルが集まる複合商業施設である。中心商店街（三ヶ町、四ケ町）・佐世保駅・佐世保港のターミナルともに近い立地にあり、新たな賑わいを生み出し、それらを繋ぎ街の連続性や人の回遊性を創出することをコンセプトに計画された。
街区の間をPORT AVENUEと呼ばれる2階レベルの“みち”でつなぎ、その結節点等に配置した“広場”や“みなとデッキ”は、港への眺望やイベント広場としての活用のほか、施設に変化のある表情を与えるなど、みなとの雰囲気を生かしながら歩いて楽しめる空間づくりとした。“みち”“広場”を中心に小規模な店舗が分棟配置され、一般的な箱方のショッピングセンターにはないヒューマンスケールな施設となっているほか、５ゾーン以外は低層で倉庫群を連想させる屋根型のスカイラインとするなど、地区の景観特性にも配慮したデザインとなっている。
市民へのアンケート調査を実施するなど、詳細な調査を行った上で綿密に事業計画を立てており、金融機関の協力も見込まれ、テナント誘致や管理運営に関しても全国的に実績のある専門業者の協力を得ながら進めた。施設全体で300人超の雇用創出など大きな地域貢献となり、消費者を引きとめ地元商店街と協議し、連携を図り中心市街地一体の活性化となった。
