神慈秀明会黄島神殿

竣工年1989
所在地岡山県瀬戸内市

瀬戸内海に浮かぶ島の頂に新慈秀明会黄島神殿は建っている。この神殿は「起(むくり)」のかたちを採用した。それは、黄島のなだらかな稜線からイメージされたものであり、また古くから信仰の対象となってきた多くの山々の姿からイメージされたものでもあり、同時に「海の神殿」として貝殻をイメージしたものでもある。この柔らかな曲線を描く屋根はコンクリートシェルによって成形され、島の姿に溶け込むようなシルエットを持っている。その深い庇の懐に入ると、瀬戸内海の美しい風景がパノラミックに展開する。屋根形状によって自然景観に馴化させ、またその屋根を介して自然環境を内部空間に取り込むことが意図されている。