静岡理工科大学 土木工学科棟
竣工年 | 2022 |
所在地 | 静岡県袋井市 |
地図 | Map |
外部サイト | 静岡理工科大学土木工学科 HP |
静岡県内の大学で初めて創設される土木分野専門の学科の校舎。キャンパスモールを主軸とした全体計画との調和や、隣接する建築学科棟との接続による建築・土木分野の融合、土木工学の各分野の横断的な交流が求められた。
私たちは「土木と建築の融合」を目指し、建築学科棟と隣り合う土木工学科棟は、両者の対比と一体性を同時に表現する形態を構想した。3つのRCコアが2.7mグリッドのワッフルスラブを支える構成とし土木的スケールを表現している。樹状の柱やルーバーなど繊細な〈線〉の集積で丁寧に表現された建築学科棟に対して、土木工学科棟は〈面〉や〈ボリューム〉で構成し、シンボリックで量感ある意匠を目指した。
1階は多目的作業、プレゼンテーションのできる「対話・協働・発表のフロア」。2階は教室で構成される「知識学習のフロア」。3・4階は、ワッフルスラブの下の開放的なワンルームに研究スペースが展開される「知的交流・研究創造のフロア」である。研究室の単位で部屋を区切るのではなく、ランダムに分散した教員室の周囲に研究スペースやラウンジを有機的に配置することで、土木の各分野の交流という要望に応えました。また、緑豊かな周辺環境をどこからも感じられるよう、教員室の開口部や欄間を通して屋外へ視線が抜ける透明性の高い計画とした。